本文へスキップ

公開日: 2026-05-20

暗号資産の相続:取引所・自己管理ウォレットの違い

ビットコイン・イーサリアム等の暗号資産を、もしものとき家族が確実に引き継ぐための保管方法別ガイド。取引所・ハードウェアウォレット・ホットウォレットそれぞれの注意点。

暗号資産は「相続の盲点」になりやすい

国税庁の暗号資産相続申告ガイドラインでは、暗号資産は時価評価で相続財産に含めると明示されています。一方で、シードフレーズを知らない家族は技術的にアクセスできず、結果として「税金は払うがコインは引き出せない」という最悪のケースが発生します。生前準備が極めて重要な領域です。

保管方法ごとの引き継ぎ難度

保管方法によって家族の手続きが大きく変わります。

  • 国内取引所(bitFlyer・Coincheck・bitbank 等): 戸籍謄本など相続書類で出金可能。比較的容易。
  • 海外取引所(Binance・Bybit 等): 日本の戸籍は受け付けないことが多く、英文公証書類が必要なケースあり。
  • ハードウェアウォレット(Ledger・Trezor): シードフレーズ24単語がないと家族は永遠にアクセス不可。
  • ホットウォレット(MetaMask・Phantom 等): シードフレーズ12〜24単語がないと同上。
  • DeFi自己管理: 同上。さらに技術的操作が必要。

シードフレーズの生前共有:最重要

ハードウェア・ホットウォレットは、シードフレーズの引き継ぎが唯一の引き継ぎ手段です。しかしシードフレーズを家族に平文で渡すと、生前に不正利用されるリスクが高まります。そなえナビでは、専用フォーム(/sonae/digital-assets/crypto)でマスターパスワード設定後にクライアント暗号化して保存できます。家族は緊急アクセスの待機期間(標準30日)経過後に復号可能です。

シードフレーズを平文で残してはいけない場所

下記は実例として被害が報告されている保管先です。

  • LINE・メール・SMS の本文
  • Google Drive・iCloud・Dropbox の平文テキストファイル
  • メモアプリ(Apple メモ・Google Keep)
  • 終活ノート(紙)に直書き(盗難・写真撮影リスク)
  • そなえナビの「家族向けメモ」欄(必ず専用シードフレーズフォームを利用)

国税庁の評価方法

暗号資産は死亡日時点の時価で評価し、相続税の課税対象となります。取引所の取引履歴・残高証明書、または自己管理ウォレットの場合は被相続人のアドレスと履歴をブロックチェーンエクスプローラで確認します。専門の税理士に依頼する場合、暗号資産対応の事務所を選ぶことが重要です。

よくある質問

Q. シードフレーズを家族に伝えずに死亡した場合、コインは取り戻せますか?
A. ハードウェアウォレット・ホットウォレットの場合、技術的に取り戻し不可能です。取引所であれば相続手続きで取り戻せます。
Q. 国内取引所と海外取引所、どちらに残しておくべきですか?
A. 相続のしやすさだけで言えば国内取引所です。海外取引所の相続事例は少なく、英文書類の作成と国際送金の手続きが煩雑です。
Q. シードフレーズを2分割して家族と銀行貸金庫に分けて保管するのは有効ですか?
A. Shamir's Secret Sharing 等の正式な秘密分散方式であれば有効です。単に12単語のうち6単語ずつに分けると、攻撃者にとっては全体の半分が既知の状態になりリスクが上がります。

あなたも、大切な人のために備えませんか?

そなえナビは、デジタル時代の終活・生前準備を1つにまとめるサービスです。3問のアンケート(約1分)から始められます。

そなえナビを始める →

関連ガイド